こば紀行#73 湯の山温泉

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第73回目は湯の山温泉

湯の山温泉は三重県北部の最高峰、御在所岳を背後に控える温泉である。三滝川河畔の渓谷に旅館、ホテルが並んでいるため、温泉に浸かりながら川のせせらぎが聞こえてくる。ひっそりと自分の世界に浸りたい、いかにもこばやし好みの温泉である。歴史は養老2年(718年)に発見と古く、もともとは傷ついた鹿が癒やしていたことから鹿ノ湯ともいわれていたんだとか。鹿の傷は癒やされても、こばやしの心の傷はこの古湯をもってしても癒やされることはなかった。

背後の御在所岳は三重県と滋賀県の境にある標高1212Mの山で、日本二百名山にも選定されている。山頂まではロープウェイが通じていて、山麓の湯の山温泉駅と山頂駅の標高差約780M、紅葉の季節であれば間違いなく絶景だろう。山頂にはスキー場や公園があり、ちょっとした散策もできる様になっている。そして、その山頂からは鈴鹿山脈の山々や伊勢湾、琵琶湖などを望むことができる、はずだったのだが、あいにくこの日は山頂だけ濃霧に見舞われる悪候で、何にも見えやしない。

お約束の山頂レストランなるものもしっかりあり、ここの名物は御在所カレーうどんである。三重名物伊勢うどんのモチモチとした食感とカレーの組み合わせ、それに加えての豚の角煮のトッピングは確かに絶妙だ。しかし、カレーうどんばかりに注文が殺到しているせいか、店に入った瞬間カレー臭が充満しているため、匂いだけでお腹いっぱいになってしまう。展望レストランからの濃霧の光景とも相まって、何とも消化不良のまま下山する。が、天気さえ良ければ素晴らしいはずなので紅葉シーズンに是非!(こばやし)

 

 

2018年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust