こば紀行#103 高遠の桜

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第103回目は高遠城址公園

コロナ禍により、しばらく活動(執筆のみ)を自粛していたためおよそ9か月ぶりの更新である。浜松界隈ではとっくに桜の散った去る2021年4月10日、晴天の土曜日の朝、満開の桜を求めこば紀行はスタートした。

高遠城は長野県伊那市東部南アルプスの裾野に位置し、高遠城を中心とした一帯は高遠城址公園として整備されている。公園内は毎年4月上旬から下旬 にかけてこの地にしか咲かない1500本のコヒガンザクラが咲き乱れ、城は赤みを帯びた桜色に包まれる。この観桜のシーズンに「さくら祭り」が開催され、ライトアップで夜桜も楽しめることから観光客で賑わっている。由来は明治4年、廃藩置県によって高遠城は取り壊しとなり、城内の樹木は売り払われ荒地となっていたところ、旧藩士たちが城跡に桜を植樹し、城下町にあった門を移すなどして公園として整備したことから。こばやしが訪れたこの日は残念ながら桜はすでに散り始め…満開に咲き誇っていれば南アルプスの残雪とのコントラストはきっと素晴らしいに違いない。来年こそは是非!

3時間半もドライブしてきたのに満開の桜を観るという当初の目的を果たせず、失意のどん底にあるところに遭遇したのが→のこのラーメン。岐阜県多治見市発祥で長野県内にもいくつか店舗がある「大石家」。大石家だが家系ではなく昔ながらの中華そば系、少し濃いめのスープ、麺はやや細めのちぢれ麺。具は青ネギとカマボコ、コリコリのメンマ、そしてなんといってもこの肉厚のチャーシューがたまらない。肉厚なのに柔らかく、生姜醤油でしっかりと味がしみ込んでいる。ラーメンとの相性もさることながら、これだけでご飯がすすむ。ダイエット中のこばやしにとってはとんでもない劇薬物だが、罪悪感に苛まれつつもお持ち帰り用ラーメン(具入り)を購入、その日の夜食となる。長野県を訪れる際はかなりの高確率で立ち寄るこのお店。満開の桜を求め、と言いながら本当に求めていたのはこれだったのだと気づく。(こばやし)

※こば紀行はこれからも随時不定期更新します。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust