こば紀行#18 やぶはら高原

のコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

こば紀行春の雪山編、やぶはら高原

「まだ滑ってるのか、お前は!」との批判も覚悟の上で、雪山編連投です。とはいえ、訪れたのは春分の日、だいぶ春めいていましたがゲレンデコンディションは良好でした。私の車は冬装備でないため、ゲレンデよりも路面コンディションの方が気になります。その意味ではむしろ、これからが私のスキーシーズン本番です。今回は長野県木曽郡にあるやぶはら高原スキー場。前回紹介した奥美濃エリアに比べると、今回の木曽エリアはだいぶ硬派です。小規模の割に初心者から上級者まで楽しめるコースバリエーションですが、上部はほとんどコブだらけ、コースによっては非圧雪バーンが2㎞以上続いたり、最大斜度34°の断崖絶壁みたいなのがあったりと、刺激的かつ不親切です。ただ、駐車場のおっちゃんはとても親切でした。

80年以上の歴史を誇るこのスキー場には、食堂が8箇所あります。スキー場運営のレストハウス的なものではなく、地元の食堂が許可を得て場内で営業してるそうで、メニューは地味ですが、山賊焼きやどて煮丼など手作り感満載で温かみがあります。私がとある食堂に入ると、店主のおばちゃんがこのスキー場の歴史を語ってくれました。おばちゃんは23歳から50年ここで働いているそうで、昔は今とは比較にならない程雪もお客さんも多かったとか。しかし、スキー人口の減少と、東海北陸自動車道開通に伴い関西方面のお客さんが奥美濃エリアに流れたことで、ここのお客さんは随分減ってしまったそうです。「スキー場も色んな試みをしてだいぶ変わったんだけどねぇ…」目に涙を溜めながら話す姿が印象的でした。コースにも食事にもこだわりがあるんで大丈夫です(激励)。

帰りの食事はラーメン「大石家」。この辺にはないチェーン店シリーズ3弾です。メニューは3種類のラーメンのみ、味は醤油、1㎝近くある分厚いチャーシューが特徴で、スープと麺の絡みも最高です。長野を中心に8店舗あります。元々は多治見が本店で、弟子達が独立して各地に出店したとのこと(インターネット調べ)。が、どうも個店差があるようで、私は諏訪店が好みです。長野方面へお越しの際は是非!(こばやし)