認知症

先日、静岡県司法書士会定時総会にて理事に選任されてしまいました。予定としては、後日の理事会で「常任理事」という大役を仰せつかることになりそうです。現状は、「常任理事」ではないのですが、事実上その仕事を担っている状況です。自分の事務所の仕事もあるので、どのように司法書士会との仕事を両立させることができるのか、これが、現在の私の課題です。そのためには、何らかの計画を立てて実行することが必要でしょうが、まだその余裕もありません。 前置きが長くなりましたが、本日はこの「計画を立てる」というような能力について話します。この「計画を立てる」ということをもう少し細分化してみると、①目標の設定、②計画の立案、③計画の実行、④効果的な行動遂行、という機能に分けることができます。これらの機能を総称して「実行機能」と言うそうです。 認知症では、この「実行機能」に障害が生ずる場合があります。例えば、明日の予定であったり、仮定の話(もし〇〇ならば、××にする)であったりなど、目の前の現実ではない事柄について施行することが苦手になります。 人が目的をもって行動するためには、計画を立て、行動を開始し、計画に沿って順序立てた行動を行い、計画の進捗や周囲の状況に合わせて計画や行動を修正したり中止したりするなどの作業が必要となりますが、認知症の方は、こうした作業を行うための「実行機能」が低下し、見通しを持った行動をとることが難しくなります。結果として、金銭管理など日常生活に支障が生じてしまうのです。(小出)

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