認知症とは、記憶と判断力の障害を基本とする「症候群」に該当する病気と言われています。
それでは、記憶の障害とは何か、判断力の障害とは何かについて具体例を申し上げますと、記憶の障害は、①新しいことを覚えることができない、②以前に覚えたことを思い出せない、等を指します。判断力の障害は、①うまく話せない(失語)、②簡単な所作ができない(失行)、③計画を立てて行動することができない(実行機能の障害)、等を指します。
認知症を発症する原因ですが、これにはさまざまあるようです。例えば、けが(外傷)、細菌やウイルスによる感染、体の中の電解質などの代謝の異常、ホルモンの分泌の異常、アルコールや薬、有害物質などの中毒、脳卒中などの脳血管性の病気、脳が委縮する神経変性疾患などです。これらが原因となって、大脳の皮質などの障害が一定レベルを超えて広範になると発症するとのことです。(小出)