今日、とある相談者(Aさん)のお父様の相続登記を申請しました。
Aさんのお父様の相続手続きを最初に依頼いただいたのは何と7年前。Aさんのお父様は、不動産・株式・預貯金を保有していましたが、Aさんや他の相続人は、相続手続きをずっとほったらかしにしていました。しかし、Aさんのお父様の不動産の一部を売ることになり、相続登記をしないと売却できないため、7年前に初めて弊所に相続手続きのご相談を頂いたのです。
その当時(7年前)でも、お父様が亡くなって20年以上経過していたため、Aさんには『相続手続きを早くしたほうがよいですよ』と伝えましたが、Aさんは結局「忙しくて暇がない」「面倒くさい」と言って売却する不動産についてのみ相続手続きをしました。お父様の遺産について相続人間で揉めているわけではないものの、Aさん以外の相続人となかなか会う機会もなく、誰が何を相続するのか話し合ったり、金融機関や証券会社に連絡したりと積極的に動くのが面倒くさい、というのが理由でした。Aさん以外の相続人も、Aさんに任せきりで全く気にしていない様子だったので、全く話が進まずにそのまま弊所の手続きは一旦終了となりました。
その後、Aさんは、Aさんのお母様が亡くなったことにより、お母様の相続手続きもやらなくてはならないことになり、益々面倒くさくなって手を付けずに放置していたそうです。
しかし、最近になり、このままでは次の世代に迷惑がかかると思い、ようやく手続きを進めることにし、弊所に再度相談に来られ、手続きを再度進めることになりました。
弊所で色々調べたところ、相続手続きをしていなかったため、遺産である株式の配当金が長年受け取られておらず、しかも期限が切れているため今から相続手続きしても一部の配当金は受領できないことが判明しました。
その他にも、相続手続きをしない間に制度が変わり手続きが複雑になっているものもあり、Aさんは当初に手続きをするより数段めんどくさい手続きをしていただく必要があることが分かりました。
このブログでも何度もお伝えしているところですが、「面倒くさい」と相続手続きを放置していると、損をしたり余計に面倒くさい、費用も余計にかかる羽目になることが多いです。
お早めのお手続きをお勧めします!