このコーナーでは、浜松から行けるプチ観光スポットをご紹介しています。
第31回目はこばの城攻め編第4弾、岩村城
皆さんは、子供の頃、車で出かけた時に「今走っているこの国道はいったいどこまで続いてるんだろう…」と思ったことはないでしょうか。私はおっさんになった今でも、そんな風に思うことがあり、そのままあてのないドライブになります。こば紀行だと「#26しらびそ高原」は秋葉街道(R152)は水窪より先はどうなってるの?という探究心で辿り着いた場所です。その流れで今回は金指街道、国道257線です。
ひたすら北へ、金指から引佐、鳳来へ抜ける道はその昔、すれ違うのもままならぬ狭い悪路でしたが、今はだいぶ整備されてます。基本山道ばかりを2時間半、標高717Mの山城、岩村城に辿り着きます(A地点)。1185年、源頼朝の重臣加藤景廉が築いたと云われ、以後、明治維新に至るまで様々な城主を迎え、存続しました。戦国時代には武田家家臣秋山信友や、織田家森蘭丸も歴代城主として名を連ねています。織田信長と武田信玄による争奪戦が繰り広げられた山城とあり、登り詰めるにも労を要します。とはいえ、前回の菩提山城よりは楽かな…麓には古い建物が並ぶ城下町もあり、散策には飽きません。電柱の地中化がされているため、より往時の雰囲気を楽しめます。
岩村城からさらに北へ45分程行くと、恵那峡に着きます(B地点)。90年代?の恵那峡ランドのCMのイメージが強すぎますが、実際に訪れるのは初めてです。基本、ダム湖と湖畔の公園(散歩コース)という感じで、遊覧船も出てます。遊歩道にあるベンチに座り、湖を眺め、鳥のさえずりを聞きながらボーッとするのがオススメです。時折、ジェットコースターのどことなく空しい轟音が聞こえます。空しく聞こえるのは、ガラガラというレールを走る音だけで、乗客の絶叫らしき声がないからでしょう。対岸、丘の上にある恵那峡ランド方向からです。が、今は恵那峡ワンダーランドだそうです。ここもバブル時代の輝きを失い、閉鎖の危機(実際に一時は閉鎖していた)を乗り越え、今なお生きる延びてるそうです(以上、インターネット調べ)。 哀愁に近いものを、対岸にいながら感じられます。明日も頑張ろうと思えるスポットです。(こばやし)