こば紀行#29 都田ブルーベリー狩り

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第29回目はブルーベリー狩り

ブルーベリー狩りは、いちご狩りやブドウ狩りに比べてあまり馴染みがないのですが、市内都田にあるブルーベリー農園「あおいとり」でできます。場所は浜松市街地から30分、浜松大学の近くで、台地の土地勘がないとちょっと分かりづらいかもしれません。ブルー狩りのシーズンは6月~8月中旬で、今の時期は大人1200円で食べ放題です。園内はビニールハウスがいくつもあり、天気の良い日だと中はちょっと暑いかもしれませんが、入口で麦わら帽子を貸してくれます。品種は実に30種、個々に名前は特に付けてないそうで、甘いものから酸っぱいものまで色々と楽しめます。制限時間は30分、時間としてはかなりタイトですが、一応、小さめのパックに詰めて持ち帰りができます。

帰り際、直売所では、ブルーベリーかき氷が味わえます(450円)。ブルーベリーシロップをふんだんに使い、練乳がかかっていますが、酸味がやや優勢です。もしかしたら、こちらの方がメインイベントになるかも知れません。数に限りがあるそうなので、お早めに。

食事の前に散策をということで、少し足を伸ばして奥山高原まで。その昔、ここにはミニ遊園地的なものがありました。私が小学生の頃、遠足で来たときには、釣り堀、ゴーカート、確か観覧車まであったような。大自然に包まれた山の奥に広がるテーマパーク、子供だった私には、ちょっとした夢の国でした。しかし、それら遊具は経費削減のため2009年5月をもって運転休止との案内板が…経費削減って…周囲の食事処、売店は閉鎖され廃墟と化し、今や訪れる人もまばらな植物園。いずれ、自然に帰るということなのか。思い出の中の風景と、目の前の光景とのギャップに、時の流れの残酷さを感じずにはいられません。

奥山高原を少し下りたところに「きじ亭」という食事処があります。奥山への道中、道路脇に赤い看板がしつこいくらいに出てくるので、迷うこともないかと。ジンギスカンが名物です。ちょっと前までは食べ放題だったのですが、今は15名以上でないとダメだそうです。ただ、単品で頼んでもそれなりに美味しく頂けるので、たまに利用します。 (こばやし)