そういえば‥

東日本大震災から月日が経ちましたが、復興途上である被災地へ、司法書士は相談業務等のお手伝いをしています。昨年12月、微力ながら私も伺いました。

現地に着くと、市の職員の方が応対してくれました。その方をAさんと呼びます。Aさんと話す時間がありましたので、いろいろな話をさせて頂きました。

震災当時、Aさんは高3生で就職も決まり、これから社会へ踏み出そうとしていました。自動車免許取得のため教習所にいたところ、地震に見舞われたとのことです。当然、教習は中止となり、教習生全員が帰路につくことになりました。Aさんが家族の迎えを待っていると、友人のBさんが家族と連絡がつかないため、送迎用のバスで帰るとAさんに言い残してバスに乗り込みました。それが、Bさんとの最後の対面だったとAさんは述懐しています。バスは海岸沿いを走っていたため、津波に襲われたそうです。

Aさんは「これは、人づてに聞いた話ですが…」と話を続けました。要約すると、Bさんのお父さんは、いろいろな避難所を周ってBさんを探し続けたということ(父ひとり娘ひとりの父子家庭だったそうです)、真面目なBさんは、バスの中でシートベルトを着用した姿で発見されたとのことでした。

 

野々垣委員から「南海トラフ地震に関する市民公開シンポジウム」のお知らせがあったので、このブログに書き記してみました。(小出)

信託ではなぜ名義変更をするのか(1)

委託者は、受託者に対して、財産を信託します。不動産であれば受託者に対して所有権移転登記を、現金であれば受託者名義の口座に預金をするなど、名義変更をすることになります。

ここで注意しなければならないのは、

①委託者は、受託者に対して、自らの財産を託している。

②委託者の名義でなくなったとしても、他人のものとなるわけではない(受益者を委託者とする場合)

③信託法でも、受託者=所有者ではない。

ということです。

では、何故、信託をすると、名義変更をしなければならないのでしょうか。続く。(本木)

全4回予定のシリーズです。

南海トラフ地震に関する市民公開シンポジウムを浜松市にて行います。

10月2日(日)、午後1時より、浜松市科学館にて標記シンポジウムを行います。

「借家、アパートへの備え」とありますが、1戸建て住宅、マンションにお住まいの方にも地震対策の備えとなる内容です。

無料ですので、皆様、次の日曜日には浜松市科学館に足を運んで下さい。(野々垣守道)

http://hamashibu.web.fc2.com/

相談会のお知らせ

高齢者・障害者のための相談会・公開講座 (☜クリックしてご覧ください)

「高齢者・障害者のための相談会・公開講座」のお知らせを貼りました。

ご覧の通り、少し先ですが、相談会を開催します。

お一人で悩んでいると、不安が大きくなるだけです。

不安は、大きくするものではなく、解決するものです。

悩みを人に話すのは、勇気が要りますが、ぜひ足をお運びください。

当日は、私も相談員として参加させていただく予定です。(小出)

 

「守る」とは。

父親は息子に言った。「俺の目の黒いうちは、土地を売るな。」
息子は父親に言った。「俺に土地の管理を任せるなら、俺の自由にさせてくれ。」

父親は、先祖代々の土地をずっと「売らずに」守ってきた。
息子は守りたいっと思っている。先祖代々のを土地を「資産」として。

父親も、息子も先祖代々から受け継いだ大切な財産を「守る」という共通の想いがある。

その想いを二人で共有できたとき、民事信託の準備が始まる。
委員 名波直紀

 

 

 

シリーズ 民事信託の“肝”(2)

前回は「信託の目的」について説明しました。
「何を守るのか?」「誰を守るのか?」が重要ですというお話でした。

次に大事なことは「誰に託すのか?」

託す先は、あなたの想い、すなわち「信託の目的」の実現を担う方となるわけですから、あなたの気持ちを理解できる信頼のおける方であることはもちろんのこと、遵法精神も求められます!
大切な資産を、長期にわたって信託の目的に遵って管理しなければならないからです。

次回以降、もっと詳しくご説明しますね。 (中里)

氏が違っても一緒のお墓に入れる?

先日、私が保佐人に就任している被保佐人の方から「自分の骨は〇〇(すごーく遠戚の人)のお墓へ入れてほしい」とお話がありました。
お墓に入れてほしい理由は、一人だと寂しいし、唯一交流のある人のお墓だからということでした。
ふと(氏が違う人が、同じお墓に入れるのか?)と思いました。被保佐人の方からは「お寺の住職は良いと言っている」ということでした。
ネットで調べてみましたが、お寺によるらしいですね。(結局よくわからない・・・)
メンバーの中にもお坊様がいらっしゃいますので、今度教えていただこうと思います。
後見人等の死後の事務は何かと悩むことが多いですが、手続は粛々と進めて行くのみです。(ヨシミ)

こば紀行#2

このコーナーでは、浜松市街から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。
screenshot_2016-09-20-23-52-04第2回目は奥浜名湖。

浜松市街地から姫街道または舘山寺街道を経由して気賀方面へ25分。気賀四ツ角交差点から国道362号線へ出て、浜名湖沿いに10分程走ると天竜浜名湖鉄道、浜名湖佐久米駅に辿り着きます。

冬になるとゆりかもめが飛来し、観光客で賑わうこの駅ですが、夏は駅舎に隣接する「喫茶かとれあ」のかき氷がオススメ。なかでもイチゴの果肉がたっぷり入ったいちごミルクかき氷は、とても贅沢な味わいで、厳しい暑さと現実を忘れさせてくれます。その昔、姫街道沿いに「喫茶こばやし」という、かき氷でちょっと有名なお店があったのですが、そこの流れを汲むメニューのようです。残念ながらこの記事がアップされる頃は、さほど残暑も厳しくないかもしれませんが、9月いっぱいまではやっているとのこと。是非お試しください。

今日の日帰り温泉は国民宿舎奥浜名湖(地図B地点)。510円と割と値段も良心的で、浜名湖を見下ろしながらお風呂と食事を楽しめます。周辺観光、浜名湖周遊ドライブのついでに良いかもしれません。(こばやし)

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準備

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先日、近しい方が亡くなりました。

写真にもあるように、長寿を全うされたと思います。

非常にしっかりした方で、生前に財産の整理もしていたようです。

 

葬儀の際、出席していた叔父から

「俺も亡くなった後の準備をしないといけないなぁ」とつぶやいてました。

 

「元気だから大丈夫」も大事ですが、「元気なうちから準備」は、もっと大事です。

 

ご自身が元気なときだからこそ、障がいを抱えたご親族のために、どのような制度があるのか、一緒に考えてみませんか。(小出)

信託の起源

中世ヨーロッパ(十字軍によるイスラム征伐時代)
十字軍に参加する兵士が留守宅に残した家族のために、財産を信頼できる友人に託して運用してもらい、生活費として家族に渡すという契約を行ったのが起源といわれています。
具体的には、十字軍の兵士が戦いに出る前に、自分の土地を信頼できる友人に託し、その土地で収穫された果物などを販売することにより得られた収入で、国に残された家族を養ったそうです。

民事信託で言えば、収益不動産の所有者が、意思判断ができなくなる前に、自分の収益不動産を信頼できる者に託し、その不動産で得た収入で、当該所有者やその家族を養うといったところでしょうか。(本木)