信託ではなぜ名義変更をするのか(3)

(前回の続き)

では、何故、信託をすると、名義変更をしなければならないのでしょうか。2つ目の理由は,登記の対抗要件を具備するためです。

対抗要件とは,すでに当事者間で成立した法律関係・権利関係を当事者以外の第三者に対して対抗(主張)することをいいます。

不動産を信託したにもかかわらず名義変更をしないでおいておけば,委託者はその物件を売買していまうことも,抵当権を設定してお金を借り入れることも可能になってしまいます。ですから,すでに委託者と受託者で成立した信託を委託者受託者以外の第三者に主張することができるようにしておく必要があります。

もっとも,受託者を信じて託したものを,売ったり担保に入れることは殆どないものと思われますが,万が一にもこのような複雑な法律関係が生じないようにしておく必要があります(本木)。

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