こば紀行#99 信州縦断②

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第99回目は信州縦断②

前回までのあらすじ~野辺山高原でほんとの自分を見つけるはずのこばやしだったが、牧場ソフトですっかりご満悦になってしまい、本来の目標を見失ったまま旅路に戻る。野辺山駅を含む小海線は終点小諸まで全30駅、そのすべてに止まったあとのその後。

~上田城~

小諸から上田まではしなの鉄道の路線区となる。JRは北陸新幹線のみ。上田城は言わずと知れた戦国武将真田昌幸築城の平城。1585年の第一次上田合戦、1600年の第二次上田合戦でも東軍に合流するはずだった徳川秀忠の大軍を足止めた、ザ・徳川キラーの名城だ。夕日に映える赤兜が切ない。

~別所温泉~

上田市街から上田電鉄に乗り換え30分、その終点にある。数多くある信州の温泉でも最古のもの。温泉街に近接するように北向観音や安楽寺といった古刹があることから「信州の鎌倉」と呼ばれている。お湯は草津温泉っぽく硫黄の香り。「大湯」「大師湯」「石湯」の3つの共同浴場がある。秘湯感で言えば先の下部温泉の方があるし、温泉街としても下呂や草津ほどの賑やかさはない。

~善光寺~

最終日の昼になってもまだ長野に向けて北上する今回の旅。ここまで来たら善光寺参りということで訪れる。長野駅からバスで10分、徒歩だと30分。参拝した帰り、ちょうどボス住職が参拝客の頭を撫で撫でする行事があったのでこばやしもその長蛇の列に紛れて頭を撫で撫でしてもらう。これで俺の人生にも何か光明があるか?とも思ったが、11月20日現在、いまだこばやしの人生に何ら変化はない。

~いむらや~

善光寺近くの繁華街、権現通りの裏の方にある中華料理屋。長野のソウルフード、あんかけ焼きそばの有名店。表通りのそば屋はほぼ観光客しかいないだろうがこの店の客層はほぼ地元客と思われ、そのほとんどが名物あんかけ焼きそばを頼んでいる。570円でこの量感、コスパはすごい。ただ、この甘すぎるあんかけはいかがなものか…卓上にある酢からしをかけて味変を試みるも失敗に終わる。長野の食文化に馴染むには、まだまだ修行が足りないようだ。

~帰路~

長野駅を出たのが14時過ぎ、ここから鈍行で浜松に帰る旅程は左図のとおり。ただの苦行でしかない。(信州縦断編、完)