認知症

元号が平成から令和へと移りました。元号が変わる瞬間、皆さんはどこで誰と過ごしていましたか。ニュースでは、渋谷のスクランブル交差点で若者たちが騒いでいる様子が映し出されていました。友人同士で馬鹿騒ぎできるのも若さの特権でしょう!寛容に見ることができる部分は寛容に構えたいと思っています。

このように、私たちは時間(平成から令和へ)や場所(渋谷のスクランブル交差点)や人(友人同士)に対して正しい認識を持つことができます。このような認識を「見当識」といいます。この見当識に障害が生ずると「今がいつで、ここはどこで、あの人は誰か」ということが分からなくなってしまいます。認知症による見当識障害は、時間・場所・人の順で現れることが多いそうです。

時間は、最初に日付に関して症状が現れるようです。認知症が進行すると、5月なのに12月と答えたり、初夏なのに真冬と答えたりするように、季節までも間違えてしまうようになります。

場所は、慣れない場所で迷うことから始まるようです。進行すると、自分が今いる場所がどこなのか、なんのためにそこにいるのか分からなくなるため、病院で診察を受けていても自宅にいると答えるようになってしまいます。

さらに、自宅でも迷ってしまって、目の前にいる家族の顔を見ても分からず、初めて会った人に対するような挨拶をしてしまう、これが人に対する見当識障害です。認知症には、このような障害もあります。(小出)

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2019年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust