こば紀行#48 おんたけ2240

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第48回目は、2018雪山編第1弾おんたけ2240

今年も雪山編の季節となった。浜松から下道で北へ4時間半、その名のとおり御嶽山にあるスキー場。昨年に比べると寒い日が続いたせいか、ゲレンデコンディションはとても良い。加えてここは、標高2,240M地点から滑るコースのため雪質が良く、遅い時期(昨シーズンはGWあたりまでは営業している)までの滑走が可能だ。コースレイアウト自体はいたってシンプルで、山頂付近から左右2本のコースとなっていて、下から山頂まではゴンドラで一気に駆け上がることができる。どちらのコースも滑走距離が長く、幅も広いため、中級者以上であれば気持ち良く滑ることができる。しかも、3連休初日にもかかわらず空いている。

ゲレ食は洋食を中心に、ラーメン、カレー等定番物まで幅広く揃えている。その分、ここならではの特色も若干薄い感じは否めない。価格帯は定食、丼物であれば1,300円程度とやや高め。その他、附帯施設で特筆すべきは駐車場隣接の展望浴場だろう。スキーとゴルフの後の風呂程気持ちの良いものはないのだが、車移動なしで疲れた身体を癒やすことができるメリットは大きい。そして、リフト券持参であれば入浴料500円と大変リーズナブルだ。ただ、「展望」浴場とあるがその展望は、つづらと窓の曇りで全く見えない。

このスキー場の歴史は、1961年、国設御岳スキー場としてスタートした。当初は御嶽山のふもと王滝村の運営であったが、利用者の減少に伴い2005年より指定管理者制を導入し民間会社に運営を委託。しかし、このエリアは高速道路インターから遠い等立地上の不利に加え、2014年の御嶽山の噴火により客足はさらに遠のいた。そして、2017年に指定管理者との契約が切れ、新たな応募もなかったことから今シーズンの営業自体が危ぶまれていた。結局、王滝村が1億8700万円の費用を負担し、なんとか今シーズンの営業開始にこぎつけたという。

世知辛い世の中だと思う。(こばやし)