こば紀行#46 名古屋めし②

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第46回目は、名古屋めし②

12月の土日を利用して3日間、愛知県司法書士会というところで研修を受けることとなった。その第2日目。研修は午前10時半~午後6時まで、1日みっちり行われる。まとまった休憩は12時からの1時間しかない。正直、午前の研修のほとんどは、その日のランチのことで頭がいっぱいだ。そして、午前の部が終わるとすぐに会場を飛び出す。駅方面は案外と店がない印象だったので、今回は逆方面へ。気付けば再びJRA場外馬券場へ向かうおっさん達の隊列の中にいたのだが、その途中に「イタリー」という喫茶店っぽい店を見つけたのでここに決めた。

名古屋といえば、あんかけスパゲッティ。この店もあんかけスパがが中心で、どんな味(ソース)を選ぶかというよりも、具は何を乗せるのかというメニュー構成だ。私は、エビフライ、牡蠣フライ、ウインナー、目玉焼きが乗ったものを注文。麺は普通のパスタよりも少し太めでぷよぷよしていて、若干ソフト麺に近い感じ。あんかけは少し辛口?なのか、トマトベースで胡椒が効いた感じの不思議な味だ。麺の量に対してあんかけが少し足りない。備え置きのソースをフライ達にかけてちょうど良く食べられた。来週また来るかと言われると、うーん…あんかけスパゲティが名古屋めしの枠に収まり、全国的な広がりを見せない理由がなんとなく分かった気がする。

特筆すべきは客層で、喫茶店でスパゲティ中心の店であればもっと女性客で賑わっていても良さそうなのだが、この店の女性客はゼロ。なぜか?ひとつにはあんかけスパゲティという料理自体が持つ特性だろう。オシャレというよりはボリューミーで味が濃い、男性向けのジャンクフード的な位置づけだ。そして、もうひとつは立地の関係。そう、ここが金山駅から場外馬券場へ向かう途上にあるということ。店内はスポーツ新聞の競馬欄を広げたおっさんでいっぱいだ。みんな食後は馬券場へと向かうあの隊列へ戻っていく。私も隊列へ戻っていく。そして、馬券に夢を託す。が、数時間後、今週の夢もただの紙屑へと変わる…

こんな消化不良のまんま浜松になんて戻れやしない。研修終了後友人と合流、ブリティッシュパブなる所へ出かけたのだが、それはまたいずれ「夜のこば紀行」にて。

※あらたま先生が想像するようないかがわしい店ではない (こばやし)