このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。
第28回目はこばの城攻め編第3弾、菩提山城
久々の城攻め編です。浜松から東海道線(鈍行)で西へ約2時間半、関ヶ原の手前、垂井駅で下車します。土日であれば「青空フリーパス」の区間内ですので、3500円ちょっとで往復できます。垂井駅下車後、菩提山までは自転車を利用します。駅北口を降りてすぐのところに観光案内所があり、そこでレンタサイクルの利用申し込みを受け付けてるようです。昼前、私が着いた頃には全車出払っていましたが、観光案内所のおっちゃんが個人所有のチャリを貸してくれたので、何とか麓まで辿り着きました。チャリで15分位です。
菩提山城は戦国時代、信長や秀吉に仕えた軍師・竹中半兵衛の居城でした。伊吹山山系の東端に位置する、菩提山の山頂(402M)に築かれた山城で、麓には竹中氏の陣屋や竹中半兵衛の銅像、お墓もあったりします。陣屋から少し行くと、半兵衛水車小屋なるものまでありますが、これはどうやら半兵衛とは無関係なようです。菩提山山頂へのルートは、全部で3つあります。いずれも立派なハイキングコースで、いきなり「熊出没注意」なる看板までありビビります。山頂まで約1.5キロ、50分間延々と登り続けます。正直、途中で引き返そうかと思いました。ただ、その苦難を乗り越えた末の、山頂から見る景色は格別です。そして、下山後、しばらくして襲われる筋肉痛の苦難もまた格別です。なお、道中足下は枯れ葉で滑りやすいため、ビーチサンダルでの登山は避けた方が無難でしょう。
垂井の街全体が旧中山道宿場町としての面影を残し、歴史探訪とサイクリングには最適です。ただ、菩提山山頂にも麓にもお休み処はなく、今のところ観光地としてのやる気は感じられません。事前にお茶とおにぎりを用意しておくと、山頂での過ごし方が変わります。私は、午後3時過ぎにヘロヘロで下山した挙げ句、めぼしい食事処もなかったため、お隣の大垣駅近くの食堂「鶴丸」に入りました。創業明治17年、歴史を感じます。目の前のおばあちゃんは一体何代目なのだろう…食事の瞬間にも歴史に思いを馳せるコースでした。(こばやし)