先日,ある記事で小出義雄監督のコメントを読みました。同監督はシドニー五輪で金メダルをとった高橋尚子選手を育てた方です。

高橋選手が初めて小出監督の門をたたいたとき,監督は入れるのをためらったのだという。それは,実績もないし大学を出ていて年を取っていたからのようです。それでも,入門を許可したのは,高橋選手が,走りたい,そのためならお給料もいらない,という健気さに心動かされたからだったということです。

小出監督は,ご自身の監督人生を次のように振り返っているのだという。

「勧誘した子は強くならなかった。一銭もかけなかったのが強くなっている。要するに志の差ですよ」

人間は能力の差はあるかもしれない。しかし,能力だけですべてが決まるわけではない。ここに人間の営みの面白さがあると感じました。(本木)

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