司法書士の本木敦です。今回は信託から離れて最近の雑感を書かせていただきました。
最近、私は以前に比べて、訃報を意識して目にするようになった。
今年は、千代の富士貢さん、大橋巨泉さん、永六輔さん、鳩山邦夫さん、モハメド・アリさん、蜷川幸雄さん、デヴィッド・ボウイさん、など、大きな影響を与えた多くの方々が亡くなっている。もちろん、お会いしたことはない方々ではあるが、お茶の間で姿をお見かけすることもないのかと思うと寂しい。
私事で恐縮だが、私の父は昨年他界した。高校のときの国語の先生が、親の死に接すると人は哲学者になる、と言っておられた。私の場合、哲学者、とまではいかないが、以前に比べて、そういった類いのことを考える機会が多くなった。そして、著名人に関わらず、訃報を目にすると、以前に比べて、亡くなられた方について想いを馳せることが多くなった。
私は今年、40歳の節目を迎えた。これから年を重ねるにつれ、時代を引っ張ってきた方々の数多の訃報を目にしていくことだろう。そしていつか、私たちの世代が「時代を引っ張ってきた方々」になる。そのとき、次の世代は、私たちの世代をどう評価するだろうか。(本木)