中世ヨーロッパ(十字軍によるイスラム征伐時代)
十字軍に参加する兵士が留守宅に残した家族のために、財産を信頼できる友人に託して運用してもらい、生活費として家族に渡すという契約を行ったのが起源といわれています。
具体的には、十字軍の兵士が戦いに出る前に、自分の土地を信頼できる友人に託し、その土地で収穫された果物などを販売することにより得られた収入で、国に残された家族を養ったそうです。
民事信託で言えば、収益不動産の所有者が、意思判断ができなくなる前に、自分の収益不動産を信頼できる者に託し、その不動産で得た収入で、当該所有者やその家族を養うといったところでしょうか。(本木)