koba紀行#80 ソウル②

このコーナでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第80回目は、こば紀行海外編~ソウル②

今回のソウル紀行の焼肉に次ぐメインイベントがショッピングである。おそらく大概の日本人観光客もそうなのだろう。ソウル市街地に「南大門市場」と呼ばれる場所がある。日本でいう「アメ横」のような場所で、食材からファッション関連まで様々な品物が揃っている。大勢の人が行き交う中、市場の屋台が所狭しと並んでいて非常に活気がある。

そして、驚くべきはこの国の「アメ横」には高級ブランドショップ、いや、「韓国風」ブランドショップ(屋台)が焼き鳥屋と同列に並んでいて、有名っぽいブランドの品々が無造作に転がっている。それも大変お値打ちな価格でだ。私にはブランド品の価値はあまりよく分からないし、興味もないが、屋台のおっちゃん達は自分たちの売る商品に絶対の自信を持っているのか、日本語で熱心に勧めてくる。「高級」であれ「韓国風」であれ、どんなものにどれだけの価値を見出すかは人それぞれだ。個々の価値観やその国の文化性もある中で、少なくとも私は本物を見抜く目を持ち続けたいと強く意識した。

結局、「韓国風」ブランドを買いそびれた私は、デパートの地下でショッピングをすることとなる。日本のデパ地下と同じ様に、食品売り場にはおばちゃん達が立ち、客を呼び止め試食を勧める。例外なく私も呼び止められ、そして、そのおばちゃんに勧められるがままに、種々様々なキムチ、チャンジャを次から次へと口に放り込まれる。南大門のおっちゃん同様、ここのおばちゃん達も随分日本語が達者だ。試食したチャンジャがあまりに美味しく、また、せめてソウルまで来た証を残さなければという使命感もあり、おばちゃんにお土産用のチャンジャをオーダーする。

おばちゃんは「これもサービスしとくね!これもおまけよ!」と、チャンジャをはじめ、類似商品を次から次へと袋に放り込んでゆく。量り売りのため、バーコードをレジに持って行き会計精算する。グラムいくらなのかもよく分からないし、聞く暇もない程の爆裂トークの勢いに押されたまま、手にバーコードシールを貼られレジに行くように指示される。彼女たちに言われるがまま、レジで会計をすると…

68000ウォン(゚ロ゚) チャンジャで6800円とな。。

韓国でのショッピングで学んだこと、それは、本物を見抜く目を持つ以前に、断る勇気を持つこと。私のような気の優しい紳士は、海の向こうではただのカモとなる。そのカモは、1人ではとても食べきれない量のチャンジャを背負って帰国した。(ソウル編完)

2018年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust