今回からは、具体的な報酬規定を綴ってみます。
ここは「叶」のブログですが、司法書士の報酬は各事務所で定めなければならないことになっていますので、今回から掲げていく数字は中里の事務所に限って適用される金額となることをご承知おきください。
まず、単純なケースとして、登記申請だけの依頼を受けたパターンです。つまり、すでに契約書ができあがっており、あとは登記申請をするだけというケースですね。
この場合、司法書士報酬は登記申請に関する報酬に限定されます。信託の登記は、「所有権移転登記」+「信託登記」の累計が最も多いので、以下、このパターンでお示ししていきます。
具体的な報酬規定は下記の示したとおりです。課税価格というのは「登記すべき土地建物の固定資産評価額の合計」と考えていただければ結構です。
たとえば、固定資産評価額3,000万円の土地と800万円の建物を信託登記する場合の司法書士報酬は約18万円となります(なお、この金額には登記の際に必要な登録免許税額は含みません)。
【報酬規定】
◆所有権移転登記
課税価格が ☆ 1,000万円まで 43,200円
☆ 1,000万円超~1億円 1,000万円までごとに + 5,400円
☆ 1億超 1,000万円までごとに + 6,480円
◆信託登記 10,800円
◆筆数加算 登記すべき土地建物が1件増えるごとに、+864円
◆信託目録 108,000円
◆そのほか、住民票や評価通知の取得費用、登記事項証明書の交付申請費用などが発生します。