こば紀行#63 箱根周遊②

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第63回目は箱根周遊②

ケーブルカーと箱根登山鉄道は「トコトコきっぷ」という1 日乗り放題の乗車券を利用すれば、周辺各種施設の割引もある。その1つが強羅公園で、駅を出てすぐのところにあり、入場も無料とあれば行かないわけにはいかない。フランスの庭園を模したもので、季節により色んな花が咲き誇る。小さなフラワーパークといったイメージで、やはりおっさんの一人歩きは憚られるスポットだ。天気も良くなり、こののどかな庭園は時の流れを忘れさせる。

次なる目的地が彫刻の森美術館。美術館というと屋内のイメージだが、ここはある種テーマパークに近い。広大な庭園の中に近現代を代表する彫刻家の名作が展示されていて、独特の雰囲気を醸し出している。足湯もあるが、待ちができるほどの混雑ぶりで、敢えてここで足湯に浸からずとも、庭園に点在する展示物を見て歩くだけで十分に楽しめる。

なかでもピカソ館はオススメだ。ピカソは作風がめまぐるしく変化した画家として有名で、そのピカソの人生の歩みに沿うように様々な作品が展示されている。その作風の変化は、私生活での出来事が色濃く反映されているのだと思うと何だか興味深い。2度の結婚、3人の女性との間に4人の子供をもうけ、最後の子供は彼が68歳の時、20代女性との間にできたそうな。。ピカソといい、何とかのドンファンといい、うらやましい気がしなくもないが、私は覚醒剤を盛られて死にたくはない。ほどほどの富とささやかな幸せが1番なのだと思う。

彫刻の森で思いのほか時間を取ってしまい、急ぎ登山鉄道で湯本へ向かう。目当ては「直吉」という店の湯葉丼だ。夕方、閉店間際に訪れてもなお待ち客がいるほどの人気ぶり。正直私は湯葉はちょっと…と思っていたのだが、そんな私でも思わず「ほぅ」と感嘆してしまう。湯葉好きというちょっと変わった趣向をお持ちの同行者も大変満足されたようでほっとしている。

帰り道、箱根神社の鳥居がライトアップされていることに気付く。写真だと不気味以外の何ものでもないが、実物はもうちょっと幻想的だ。ちなみに21時半で消灯してしまう。当初計画したルートの半分も制覇してないが、想像以上に楽しいこば紀行となった。(こばやし)

※今回の取材にご協力頂いたRさんに感謝します。ありがとう!

 

2018年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust