ご両親が不動産賃貸業を営んでいる方から相談されました。
相談内容としては、以下のようなものでした。
『両親とも不動産が大好きで、不動産屋さんに勧められるとすぐに欲しくなって買ってしまいます。
しかも、現金では買えないので毎回金融機関から借入をして購入しています。
両親は高齢なので、借入返済が終わる前に亡くなる可能性が高く、自分が最終的に借金を引き継ぐことになるのではないかと思いますが、ちゃんと返済できるか不安です。
これ以上、両親が不動産を買うのを止めることはできないでしょうか?』
お話を聞くと、ご両親は認知症などではなく、業者さんに騙されているわけでもなく、自分がその物件を欲しくて、検討した上で購入しているようでした。
そうなると、お子さんが不動産購入を反対することはできますが、購入するのはあくまでもご両親であり、お子さんは当事者ではないので、ご両親が説得により考えを変えない限り、不動産の購入をすることはいくら家族といえども止められません。
その方には、よく家族で話し合ってもらうしかない旨をお話しました。
親の財産はあくまでも親のものですが、こどもの人生にも大きく影響します。
親子でお金の話をすることは難しいかもしれませんが、そういう機会を持つことの重要性を感じました。