このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。
第62回目は箱根周遊①
とある休日、箱根を目指して車を走らせる。前日夜はメイストームと呼ばれる荒天候だったが、朝には雨も止み晴れ間も見えてきた。今回の目的は「箱根フリーパス」(4,000円)を利用してあらゆる乗り物を制覇すること。今回は同行者もいるため、いつになく気合いが入る。計画したコースは次のようなものだ。
車で元箱根まで→そこから海賊船で芦ノ湖遊覧→船で桃源台駅に着いたらそこからロープウェイに乗り換える→大涌谷で黒たまごを食しそのまま早雲山まで上る→早雲山からはケーブルカーにて強羅まで下り→強羅周辺の公園、美術館を巡り→登山鉄道にて湯本まで行き食事、温泉で〆る。我ながら壮大な計画だ、ワクワクする!
が、この計画は初っ端の元箱根でつまづく。乗り換え予定の海賊船が濃霧で運転見合わせなんだとか。こうして見ると、幽霊船のような風格がある。出鼻をくじかれた形だが、そのまま車で桃源台駅へ向かう。霧の芦ノ湖を眺めながら、虚しく船に乗った自分を妄想する。そして、桃源台に着くとそこには次なる試練が待ち受けていた。運休かよ(゚ロ゚)→
これも運命なのか…期待に胸を膨らませ描いていたものが音を立てて崩れていく。どうしよう…途方に暮れるこばやし。
箱根神社に立ち寄った後、計画どおり早雲山駅へ向かう。ただ、ロープウェイではなく車なのだが。早雲山駅付近の駐車場に車を止め、ケーブルカーに乗り換える。さすがにケーブルカーや鉄道は通常どおりの運転だ。この沿線は6月中旬からあじさい列車と呼ばれる程、たくさんのあじさいが咲き誇るという。が、この日咲き誇っていたのは列車のシートのあじさいだ。そうこうしているうちに、ケーブルカーは終点強羅に辿り着く。(つづく)