共同体と相続

この仕事をしていると、色々な団体に出会います。

『法人格』がある株式会社や医療法人、宗教法人などは勿論、登記されていない任意団体(『自治会』や『委員会』、『組合』など)もあります。

法律上、法人格を有していない団体の場合でも、団体としての実質を備えて活動しているので、

時として権利を有し、または義務を負うかのような外観を生じます。

 

今相談されているのは、昔はその地域に住んでいる方が『皆』で所有していた財産、権利があったのですが、だんだん亡くなられて方が多い中で、その財産の現状の所有関係が分からない、というものでした。

 

そもそも『皆』で所有しているのか、その持分の一部を皆で持ち合っているのか?

それが一般的な相続の対象になるべきものか否かを含めて、当該団体の規約や民法とにらめっこしています。

 

昔は何となく『これは皆のもの』という感覚だけだったと思うのですが、

法律上はそうもいかないので、悩ましいです。

2018年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : trust