このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。
こばの城攻め編第2弾は彦根城
城攻め連投です。1600年関ヶ原の戦い後、徳川四天王の一人井伊直政は、その軍功により近江国北東部18万石を与えられ、石田三成の居城であった佐和山城に入城した。直政は三成の居城であったことを嫌い、佐和山から現在の彦根へ居城を移すことを計画。しかし、計画半ばして直政が死去したため、家老の木俣守勝がその遺志を継ぎ…とこの城の歴史的背景についてはここの読者の皆さんには釈迦に説法かと思われますのでここで割愛。浜松から車で西へ約3時間、電車だとJR彦根駅より徒歩約20分、新幹線を使わずとも十分日帰り圏内です(あまり寄り道はできませんが)。
国宝に指定されている天守や多聞櫓、登り石垣等々見所がたくさんあるのですが、彦根城といえばこの方→(写真)そう、「ひこにゃん」です。現在のゆるキャラブームの火付け役として知られる彼は、ここ彦根城に1日3回、出没します。30分程度のショーが見られます。たいした芸ではありませんが、とにかくゆるい。動きといい、仕草といい、癒やされます。このショーを見ていると、ゆるキャラがなぜゆるキャラと呼ばれるのか、その原点に立ち返ることができます。
そして、彼の周りにできる人だかりも凄いです。さすがブームの火付け役には二番煎じにはないオーラがあります。地元ゆるキャラ某君とは、何度か駅前でビラを配ったことがありますが、彼の周りにはこんな人だかりは…ゆるさを極める。この基本に忠実な姿勢こそ、人気を博した所以であり、組織票などなくとも、地道な活動を継続していくことこそが生き残る手段なのだ。ひこにゃんからはそんな仕事術を学んだ気がします。
城のお堀にかかる京橋から南西に延びる夢京橋キャッスルロードは、地元の名産品店や食事処が軒を並べています。江戸時代の城下町をイメージした町並みをプラプラ歩くのも良いかと。私は「近江や」で近江牛ローストビーフ丼を頂きました。どうしても近江ちゃんぽんを食べたいという方は、彦根駅前に 「ちゃんぽん亭」があります。長崎ちゃんぽんとの相違は、スープが豚骨ではなく雑煮のそれに近い、野菜が炒めではなく煮込み、といったところでしょうか。最寄りだとららぽーと内に店舗があります。因みに私は長崎派(リンガーハット派)ですが、気になる方は是非。(こばやし)