東京の信託実務講座

先週になりますが、東京で信託実務講座を受講してきました。

この講座は、全8回で毎月1回開催されています。

今回は第6回目、テーマは「親亡きあと支援について」でした。

講義内容をざっくり書きますと、要支援者にすでに後見人が就任している場合で信託を活用する事例紹介でした。

後見と信託の併用事例は、信託の書籍でも取りあげているものは少ないそうです。

今回の講座で感じたことは、信託契約書がわかりやすく工夫されていたところでした。

信託を利用する人がわかりやすい信託契約書にするため、なるべく条文数を減らすように苦心されたようです。

あれもこれもてんこ盛りではなく、事例にあった信託契約を作成することがプロの仕事なのだなぁ、と勉強になりました(ヨシミ)

こば紀行#5 茶臼山高原

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介していscreenshot_20161023-110002ます。

第5回目は茶臼山高原

浜松から国道257号線を引佐方面へ、三遠南信道鳳来狭ICを出
て最初の信号を左折すると前回ご紹介した湯谷温泉に出るのですが、今回は右折で。国道151号線をそのまま東栄方面へ、約2時間ほどで目的地に辿り着きます。茶臼山高原は愛知県と長野県の県境、標高1,415mで愛知県最高峰の茶臼山とその南西の萩太郎山の間に広がる高原地帯です。萩太郎山山頂付近では、春は芝桜、夏は青い空と新緑を、秋は紅葉、冬は雪景色とスキーを、というように一年中楽しめるようです。残念ながら私が訪れた10月中旬は、上記いずれにも該当しませんでしたが、もう2週間も我慢してたら紅葉を楽しめたのでしょう。南アルプスの山々を眺めながら、大自然の偉大さと自分という人間の小ささを感じつつ、温泉へ・・p_20161016_105039

国道151号線をさらに北上し、阿南町のあたりで418号線を天龍村方面へ入ると「天龍温泉おきよめの湯」に着きます(B地点)。主要国道からは少し外れた場所に位置するため、他の観光温泉よりは空いていてのんびりできるのではと思いきや、日頃お世話になっている浜松の某官公署職員と偶然出くわし、温泉に浸かりながら色々と話しを聞かせて頂きました。遠くまで来たつもりでしたが、存外浜松からの圏内のようですので皆さんも是非!(こばやし)

マッケンジー・ソープ

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1か月ほど前ですが、熊本地震で被災した障がい者を支援するチャリティ企画が浜松であり、私もお邪魔しました。そこには、マッケンジー・ソープという方の絵画展が開かれていて、次のようなお話を伺いました。

1956年に生まれた彼は、ディスレクシアという文字の読み書きが困難な障がいを抱えていました。学校生活では、ディスレクシアという障がいが認識されていなかったため、先生には「なまけ者でアタマが悪い!」と叱られ、友達にもそのように見られ、一緒に遊ぶことが出来なかったようです。しかし、彼は絵を描くことが好きで、暇を見つけては絵を描き続けていました。二十歳のころ、彼の絵をたまたま目にした叔父が大きく感銘し、叔父の協力のもと、美術大学へ進学したことが、画家への道を進むきっかけとなったようです。

彼は、各地の慈善団体と協力して絵画展を開くとともに、ハンディキャップを背負った子どもたちに自らの体験を通して、いかに逆境と戦い成功を収めることができたかを語りかけてるそうです。

彼の作品には、“希望・愛・喜び”のメッセージが込められてるそうです。

たしかに、ポストカードの絵を見ると、なんとなく温かみを感じるのは、私だけでしょうか。(小出)

信託ではなぜ名義変更をするのか(3)

(前回の続き)

では、何故、信託をすると、名義変更をしなければならないのでしょうか。2つ目の理由は,登記の対抗要件を具備するためです。

対抗要件とは,すでに当事者間で成立した法律関係・権利関係を当事者以外の第三者に対して対抗(主張)することをいいます。

不動産を信託したにもかかわらず名義変更をしないでおいておけば,委託者はその物件を売買していまうことも,抵当権を設定してお金を借り入れることも可能になってしまいます。ですから,すでに委託者と受託者で成立した信託を委託者受託者以外の第三者に主張することができるようにしておく必要があります。

もっとも,受託者を信じて託したものを,売ったり担保に入れることは殆どないものと思われますが,万が一にもこのような複雑な法律関係が生じないようにしておく必要があります(本木)。

生前の葬儀契約にも「信託」を活用 その1

人がお亡くなりになったとき、人生を締めくくる最後の儀式としてお葬儀を行うことが多いと思いますが、このお葬式の内容について、

何の花を飾るのか?

どの写真を遺影とするのか?

子孫、恩を受けた方々に伝えたいメッセージがあれば、それをどのように伝えるのか?

などを生前に葬儀会社と決定しておくことができます。

実は、こちらの生前の葬儀契約にも「信託」が活用されています。

具体的な内容は次回説明しますね(野々垣)

民事信託は自由なの?

民事信託は自由度が高いとよく言われます。

委託者が望んでいる財産管理と承継はほぼ実現できるとまで言う方もいます。

では、本当に自由に設計しても問題はないのでしょうか。

私は2つ課題があると思っています。

1つは、税制の課題。

受託者への信託財産の移転には贈与税は課税されませんが、実質的に「益」を受ける受益者をどう定めるかによっては、課税の問題がでてきます。

もう一つは、実務が固まっていないという課題。

民事信託が普及しはじめてまだ数年しか経っていません。実務上、どのように解釈されるのか定まっていない論点がいつくかあります。

2つの課題を意識しながら、依頼者の想いを叶える内容に設計するのがプロとしての腕の見せ所となります。

「叶」では、依頼者に寄り添いながら、依頼者の想いを叶えられるよう日々研鑽を積んでいます。(名波)

 

シリーズ 信託の“肝”(4)

せっかく信託を利用したいと考えても、親族や知人に受託者をお願いできるような人がいない場合、誰に財産を託せばよいのか悩みます。

ひとつの選択肢は、法律の専門家に受託者をお願いする方法です。
もちろん、月々の経費が発生することはやむを得ません。

ただしこの場合、信託法と似た名前の法律「信託業法」による規制を受ける点に注意が必要です。
反復継続して受託者に就任するには信託業法による登録が必要で、登録が受けられるための要件はとても厳しく定められています。実際に登録を受けているのは、主に信託銀行です。
「不特定多数の委託者から多額の財産を預かる立場にある受託者は、組織も経済的基盤もしっかりしていなきゃダメ!」というのが、その趣旨と理解してください。

そこで、私たち司法書士が受託者をお受けするためには、信託業法に抵触しない方法を検討しなければならないわけです。
もっとも、この点は私たち司法書士側の問題ですので、信託をご検討の皆さんで受託者の候補が見つからない場合、ご遠慮なくその旨をご相談ください。
ひとつひとつの現場の課題を克服するために知恵を絞るのも、実務家の大事な仕事ですから!  (中里)

後見等申立ての診断書

以前、後見等開始の申立書作成の依頼を受けたときのお話しです。

担当主治医のお医者さんから後見申立用の診断書の作成を断られました。

後見人等の支援を受けたい人とその家族からのお願いでも作成できないということでした。

そこで病院のソーシャルワーカーへ相談したところ、ソーシャルワーカーから再度主治医へ説明してみるということになりました。

結果、診断書を作成してもらいました。かなり達筆で「認知症」という文字以外は解読できないと思いましたが、その診断書で申立てをしました。

鑑定になるかもしれないと不安に感じていましたが、無事に審判がされました。

参考書で調べたところ、医師法19条は医師は正当事由がない限り診察治療を拒むこと、診断書の交付を拒むことはできないと規定しています。

このとき正当事由があったのか・・・疑問です。(ヨシミ)

 

こば紀行#4 湯谷温泉

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第4回目は湯谷温泉。screenshot_20161013-073158

今回はちょっと寄り道を。浜松市街から国道152号線を天竜方面へ、鹿島橋交差点から県道9号線に入り、熊の看板をたどりながら山道をくねくね30分ほど走ると「くんま水車の里」という道の駅辿り着きます。山に囲まれた大自然の中、阿多古川のせせらぎと、田畑の昔懐かしい感じの風景に癒されます。物産展やそば打ち、五平餅作りなどの体験コーナーもありますが、ひときわ賑わっているのが食事処で、舞茸の天ぷらそばがオススメ。これを食べるためだけにここまで来ることもあります。p_20161009_151821

食事の後はいよいよ湯谷温泉へ。県道9号線を東栄方面へ下るのですが、来た道以上に険しい山道のため運転には十分ご注意を。開湯1300年と歴史あるこの温泉は、飯田線湯谷温泉駅を中心に旅館が立ち並び、ぷらっと散策するだけでも風情があります。温泉に浸かりながら、目の前を流れる宇連川のせせらぎと、時折通る電車の踏切の音を聞くと、ここまでの厳しい道のりと現実を忘れさせてくれます。また、温泉街入口からは鳳来寺山へと続く道もあり、余力があればハイキングも楽しめるでしょう。残念ながらこの記事がアップされる頃はまだ紅葉には早すぎるでしょうが、もう少しすると素晴らしい景色が見られるコースだと思います。 (こばやし)

私の趣味

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私はボードゲームが好きです。

それも、ドイツを中心とした海外製のボードゲームが素晴らしい!

特徴としては、大人の知的さを発揮できる面白さと、子どものように喜べる楽しさが両立した、「みんなで遊ぶ」ためのゲームが製作されてます。

 

例えば、写真の「パンデミック」というゲーム。

これは世界各地に蔓延している治療法の確立されていないウイルス性疾病を、プレイヤー全員が協力して、ウイルスの特効薬を発明することによって、世界を救うという設定のゲームになっています。

つまり、誰かが1位…ということではなく、全員で勝つか、それとも全員が負けるかという、みんなが一致団結して遊ぶゲームとなっています。

 

昔を思い出していただければ分かると思いますが、ボードゲームは、顔を向かい合わせながらわいわい楽しむことができます。だから、初対面同士でも、ボードゲームを通して、コミュニケーションを取ることができます。

 

コミュニケーションをとるのが苦手な方、一度、ボードゲームを試してみてはどうですか?

楽しいひとときを過ごすことができますよ!(小出)