こば紀行#37 富士山山頂

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

第37回目は富士山山頂

9/9、10人生初の富士登山。日帰りじゃねーぞ!と突っ込みを入れてる読者(A玉先生)もいるかもしれないが、一応、日帰りも可能だ(止めた方が良いが…)。富士登山には大きく4つのルートがある。静岡県側から①富士宮②御殿場③須走と山梨県側の④吉田の4ルートである。そのうち、最も人気があり、登山者の実に6割が利用するのが吉田ルートだ。人気の理由は、道中に山小屋が多いこと、登山道と下山道が分かれていて初心者向けであること、首都圏からのアクセスが良いことで、今回私が挑戦したのもこのルートだ。

9/9am10:30 富士スバルライン五合目(標高約2300M)を出発、この日の目的地は宿泊地でもある山小屋「東洋館」。8合目手前、標高約3000M地点に辿り着いたのが13:30、さすがにここまで来ると、地上で半袖一枚で過ごせたものが、トレーナーでも寒いレベルだ。16:00に早めの夕食をとり、深夜の出発まで仮眠…標高3000Mで食べるハンバーグ定食はまた格別!のような気がする。小腹が空いたのでカップラーメンを追加、500円もする。が、ここ標高3000Mでの水は大変貴重なもので、飲用以外は雨水を濾過して利用していることを考えれば納得もする。満腹だが、雲上からの景色と季節外れに感じる寒さ、若干の気持ちの高ぶりからまるで眠れない。

9/10am 1:00 頂上に向けて山小屋を出発、宿泊客のほとんどが御来光目当てで夜中に発つ。1泊したことで高い標高にも慣れ、どうやら高山病の心配もなさそうだ。吉田ルートは7合目を過ぎても40~50分置きに山小屋が登場するので、トイレや休憩に便利だ。しかし、暗闇の中、ペンライトの明かりを頼りに登山道を進むが、登るに連れて登山客の渋滞が始まる。上を見ても下を見ても人だかりで、ペンライトの明かりが提灯行列のように並ぶ。下界の夜景は素晴らしいが、それ以上に寒さと疲労が想像していた以上に堪える。日本一の山頂を制覇すれば自分の中で「何かが変わるはずだ!」。ただ一心、このモチベーションだけが、足を前へ、前へ、上へ、上へとつき動かす。

9/10am 5:30 小林真人、43歳最初の朝を富士山頂にて迎える。

雲が多く、御来光なのかどうなのかもよく分からない。寒さと疲労と眠気で死にそうだ。今は御来光よりもラーメンだ!山小屋でラーメンを食べるべく並ぶも、途中で品切れ、味噌汁とコーヒーで妥協する。味噌汁とコーヒーで1100円、先に述べた事情により水が貴重なのだ、仕方ない。今は何よりも暖をとれることに感謝だ。そう自分に言い聞かせ、妥協する。妥協の連続の人生、何かが変わると信じて登頂を果たした富士山頂、43歳はじめの一歩、果たして何が変わったのだろうか。混迷が続く自分探しの旅=こば紀行はこれからもまだまだ続く… (こばやし)

信託すれば後見人は不要?

最近、雑誌で『親が認知症になったら大変!どうしたらよいのか』という記事がありました。

 

記事の趣旨としては、

裁判所で『成年後見人』を選んだ場合、裁判所から口出しされて自由にお金が動かせない、家族の思う通りにはならない。

専門職(弁護士、司法書士など)が後見人になったら余計な費用も取られるし、家族から親(認知症になった方)の財産を取り上げてしまう!

赤の他人が介入するなんて成年後見制度はおかしい!

というものでした。

 

その対抗策として『家族信託』が挙げられていたのですが、正直読んでいて違和感を覚えました。

 

『信託』する際には、『目的』を決めます。

『障害のあるお子さんのため財産管理をしてほしい』とか『自分が亡くなった後もペットを大切に面倒見てほしい』などの

目的を定め、その目的を達成するためにお金や不動産などの財産を渡す(信託する)ものです。

逆に言えば、その目的に反する行為には、お金は使えません。

 

『信託』さえしておけば家族がいつでも好きなように信託財産を使える、というものではありませんのでご注意いただきたいと思います。