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「叶(かなう)」のブログです。

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シリーズ 信託の”肝”(19)

信託の説明文を眺めていると、次代、次々代まで見通した資産承継にも対応できるような解説をしばしば目にします。
このようなケースでは、受託者や受益者の死亡や判断能力の減退という事態に備え、第2次、第3次の定めを置いておくのが通常となります。このため、前回ご指摘したように、長期間にわたる関係者の生活環境の変化を見通したプランニングが極めて重要となります。

しかし、よく考えてみると、このような複雑な規定は、法的には何の問題がないとしても、本当に関係者の利益になるのでしょうか?
私の感想としては、委託者の希望をすべて叶えようとするあまり、委託者の独りよがり的な制度設計になっていないだろうかという懸念があります。

あまりに複雑な規定は、委託者の希望に沿う一方で関係者を長期にわたり拘束する結果となるとも忘れてはいけないと思うのです。
Simple is best! も、実は重要な視点だと考えます。    (中里)

信頼

先週25日(土)に東京四谷の日司連ホールで業1グランプリが開催され、「叶」グループが準優勝となりました。(私はメンバーの一員というだけで座っていたのみですが・・・グランプリの詳しいことはメンバーの誰かが紹介してくれると思います。)

どのチームも研究熱心で勉強になりました。これからの業務で生かしていくためにはどうすればよいのか。ご依頼者から信頼してもらい業務を受任するにはどうすればよいのか。(・・・優勝するより難しいですね・・・)

人から信頼されるのはとても長い時間を要しますが、信頼をなくすのは一瞬です。信託は受託者への信頼がなければ成立しません。後見業務もご本人とその親族からの後見人への信頼が重要であると思っています。安心、安全を提供できるようがんばります(ヨシミ)

 

こば紀行#18 やぶはら高原

のコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

こば紀行春の雪山編、やぶはら高原

「まだ滑ってるのか、お前は!」との批判も覚悟の上で、雪山編連投です。とはいえ、訪れたのは春分の日、だいぶ春めいていましたがゲレンデコンディションは良好でした。私の車は冬装備でないため、ゲレンデよりも路面コンディションの方が気になります。その意味ではむしろ、これからが私のスキーシーズン本番です。今回は長野県木曽郡にあるやぶはら高原スキー場。前回紹介した奥美濃エリアに比べると、今回の木曽エリアはだいぶ硬派です。小規模の割に初心者から上級者まで楽しめるコースバリエーションですが、上部はほとんどコブだらけ、コースによっては非圧雪バーンが2㎞以上続いたり、最大斜度34°の断崖絶壁みたいなのがあったりと、刺激的かつ不親切です。ただ、駐車場のおっちゃんはとても親切でした。

80年以上の歴史を誇るこのスキー場には、食堂が8箇所あります。スキー場運営のレストハウス的なものではなく、地元の食堂が許可を得て場内で営業してるそうで、メニューは地味ですが、山賊焼きやどて煮丼など手作り感満載で温かみがあります。私がとある食堂に入ると、店主のおばちゃんがこのスキー場の歴史を語ってくれました。おばちゃんは23歳から50年ここで働いているそうで、昔は今とは比較にならない程雪もお客さんも多かったとか。しかし、スキー人口の減少と、東海北陸自動車道開通に伴い関西方面のお客さんが奥美濃エリアに流れたことで、ここのお客さんは随分減ってしまったそうです。「スキー場も色んな試みをしてだいぶ変わったんだけどねぇ…」目に涙を溜めながら話す姿が印象的でした。コースにも食事にもこだわりがあるんで大丈夫です(激励)。

帰りの食事はラーメン「大石家」。この辺にはないチェーン店シリーズ3弾です。メニューは3種類のラーメンのみ、味は醤油、1㎝近くある分厚いチャーシューが特徴で、スープと麺の絡みも最高です。長野を中心に8店舗あります。元々は多治見が本店で、弟子達が独立して各地に出店したとのこと(インターネット調べ)。が、どうも個店差があるようで、私は諏訪店が好みです。長野方面へお越しの際は是非!(こばやし)

ドラえもん

子供のころ、「ドラえもん」に登場する道具の中で、一番欲しいものを考えたりしたことがありませんか?どこでもドアに、もしもボックス、スモールライト…いろいろありますが、タイムマシンというのも魅力があると思います。自由自在に時間の中を行き来できるのですから。

 

残念ながら、タイムマシンはありませんから、過去に戻ることはできませんし、未来を覗くこともできません。私たちにできることは、時間というものを大切にすること、そのことが、人生を有意義に過ごすための一つの方法だと思います。

そこで、私は時間を「楽しく」過ごす ことを心がけるようにしています。最近は、時間を「感じる」ように過ごすことができればと考えております。

 

ところで、ドラえもんがタイムマシンでのび太のもとに来た理由をご存知でしょうか?ドラえもんを送ったのは、玄孫のセワシなのですが、のび太の残した莫大な借金に悩む状況を変えるためだったようです。

 

他に解決方法があるのにね…。(小出)

民事信託受任のために3

本木敦です。

前回までに本人から聞き取りをする旨を述べた。

筆者は,聞き取りの対象は本人だけではないと考えている。基本的には,少なくとも推定相続人の全員と個別に又は一同に介して聞き取りをすることが望ましい。なぜなら,今後長期間にわたって存続することになる信託のため,家族の理解は不可欠と考えているからである。

筆者は,将来年表のようなものを作りながら聞き取りをする。10年後には何歳になっていて,建物も築何年になっていて,何年後にどのようなイベントが控えていて,といった要領である。このようなことを共有しつつ,本人を始めとして家族に何が必要なことなのかを教えてもらうよう勤める。

こちらからの信託の押しつけになることだけは避けたい。なぜなら,絵に描いた餅になってしまうリスクをはらんでいる。

信託を考えるにあたり,筆者は絶対に外してはならない視点があると考えている。

続く

書籍探検⑦ 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

彼岸の季節です。

お墓参りにはいかれましたでしょうか?

彼岸はいわゆる悟りの世界を示す仏教用語です。

ここで仏教の誕生の背景を説明します。

仏教は今から約2500年前にインド北部で誕生しました。

当時のインドでの主流な宗教はバラモン教であり、その教えはこの世の全ての現象は神の思し召しによって成立するとのことでした。

人間も神が作った現象の一部であり、人間が何か願い事があるとき、神を称賛しお供え物をすればご利益があると考えられていました。

しかし、普通の人間がお願い事をするには「バラモン」という神との対話ができる特別な能力者を通じてする必要がありました。こうして、インドでは「バラモン」が一番高い地位を持つことになり、その次が「クシャトリア(王侯、武士)」、「ヴァイシャ(庶民・農・牧・商人))」、「シュードラ(奴隷)」という順番の階級ができました。

そして、この階級は「生まれ」によって決まり一生変わることはありませんでした。

仏教の開祖ブッダはこれを不条理と考え、人間の価値は生まれや血筋とは関係なく生まれたときは「全員平等」と考え、人が幸せになるかは、どのように生きるかによって決まると説きました。

これがインドでの原始仏教の基本的な考えです。この原始仏教の考えはインドからシルクロードをとおり中国に伝来し、中国から海を渡って日本に伝来するときには大きく変容を遂げていました。

そして、日本では浄土真宗、浄土宗の浄土系、臨済宗、曹洞宗の禅宗系、その他にも多くの宗派が誕生しました。

義務教育での歴史授業では仏教宗派は単なる暗記で全く面白みのないものだったかもしれませんが、本書では仏教の変容課程が歴史背景とともに詳細に記述され興味深いものとなっています。(野々垣)

https://www.amazon.co.jp/別冊100分de名著-集中講義-大乗仏教-こうしてブッダの教えは変容した-教養・文化シリーズ/dp/4144072231

いつも使う民事信託の絵

相続の相談、遺言の相談、成年後見の相談・・
事務所で財産管理・承継に関する相談をお受けするときに結構役に立つのが民事信託の説明の絵なのです。
自分の財産を生前どのように管理されたいのか、認知症になられたときどうなるのか、お亡くなりなったときどうされたいのか・・
時系列に沿って、ご自身の思いをイメージしていただくために民事信託の絵をお見せします。
意外と使える民事信託の絵なのです。(名波)

 

シリーズ 信託の“肝”(18)

関係者の将来にわたる長期間の生活環境の変化を見通すことが重要という指摘をしましたが、司法書士の中には、このような作業に長けている者は少なくありません。

というのも、私たちの日常業務のひとつに、多重債務への対応があります。相談者の状況によって、①裁判所を利用しない「任意整理」、②裁判所を利用して元金一部免除後の残金分割払いを基本とする「個人再生」、③全額免除を基本とする「破産」、の3つの選択肢の中から最適な方法をご提案していくわけです。
この時、私たちに求められるのは「相談者の生活再建」という視点です。相談者の職業、年齢、住環境、ご家族の状況、数年先の生活環境の変化(親の介護、子の進学、出産など)に伴う収入減や支出増の予測など、さまざまな要素を想定しながら「生活再建」に資する選択肢を提案することが、法的支援に携わる私たちに求められる責務なのです。

日頃から繰り返しているこのような作業は、信託における制度設計にもとても役立っています!  (中里)

ガラス製の豚の置物

ブログのネタが思い浮かばず、今パソコン画面の下に置いてあるガラス製の豚の置物をジッと見つめています。

その置物は、10年程前に知人からいただいたものです。

「なぜ、豚なのか?」ネットで調べてみました。

豚は魔除けや、人間関係をよくするパワーがあるそうです。ピンクの布を敷くとさらによいそうです。

金運も上昇するらしく、豚の貯金箱はお金が貯まるみたいです。

さらにネットでは、「トントン拍子に物事がうまくいく」縁起物の豚の置物が今なら25%OFFで購入できるとありました。

知人からタダで貰えてよかったです。(ヨシミ)

こば紀行#17 ダイナランド

このコーナーでは、浜松から日帰りで行けるプチ観光スポットをご紹介しています。

こば紀行冬の雪山編、ダイナランド

前回のHakuba47に引き続き、さほど好評でもなかった雪山編の第2弾です。このスキー場は、東名浜松ICから東海環状自動車道を経由して東海北陸自動車道高鷲ICより10分と非常にアクセスが良いのが利点です。名神高速を利用すれば、大阪からでも3時間圏内のため関西人比率が高く、他のスキー場に比べて異文化交流的な雰囲気があります。

平成20年に隣の高鷲スノーパークとの共通リフト券が発行され、現在ではコース総数32と岐阜エリア最大のスキー場です。前回のHakuba47も隣の白馬五竜と共通券化していましたが、どうやら昨今はスキー人口の減少に伴いスキー場自体の統廃合も進んでいるようです。利用者としては有り難い話ですが、なんだか自分の状況に置き換えて考えると少し凹みます。雪質は白馬エリアと比べるとどうしてもシャーベット感が否めないのですが、人工降雪機等の設備が充実している上に、土日は朝5時からの営業のため、午前中は十分に楽しめます(し、それ以上は体力が持ちません)。

スキー場近辺には、日帰り温泉施設もそこそこあります。このエリアでは「牧歌の里」や「満点の湯」あたりが30分圏内でおすすめです。適度に運動をした後の温泉ほど心地よいものはありません。そして、その帰り道の運転ほど辛いものもありません。辛い道のりですが、東海環状自動車道美濃加茂SAで無理矢理テンションを高めて下さい(B地点)。せんべい、五平餅、たこ焼き、牛串、焼そば、鮎の塩焼などなど、魅惑的な屋台がずらりと並んでいます。私のおすすめは牛タン串です。ここから残り約2時間、道中お気をつけてお帰り下さい。 (こばやし)

※こば紀行では現在、取材同行スタッフを募集しています。雪山好きで車の運転も苦にしない強靱な体力と精神をお持ちの方(できれば彼氏のいない20代独身女性)、応募はコメント欄まで!!