社外取締役塾 〜当塾は社外取締役の担い手を提供する集団です〜
社外取締役塾は、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。
ノブレスオブリージュとは、自己が満たされているが故に社会貢献を行う者のことである。言い換えると社会貢献を行うが故に自己が満たされている者ではない。ノブレスオブリージュは、まずは、「自己が満たされていること」次に、「社会貢献」の順番になっている。社外取締役塾では、ノブレスオブリージュを独立社外取締役にとても重要な資質と考えている。
ただし、次のようにノブレスオブリージュには用心が必要である。
「パンセ正義と現象の理由」ブレーズ・パスカルから
正義は議論の種になるが、力は非常にはっきりしていて、議論無用である。そのために、人は正義に力を与えることが出来なかった。人は、正しいものを強くできなかったので、強いものを正しいとしたのである。
アイデンティティとは、不自由で不合理なものである。
もしもアイデンティティが自由で合理的なものだとしたら、アイデンティティは、状況の変化に対して、常に最適化する。これでは、ひとはこころを中心に思考をすることが出来なくなる。
もしも自由で合理的なアイデンティティがイノベーションに立ち会えば、アイデンティティにもイノベーションが発生する。つまりアイデンティティの喪失である。強固なほどに不自由で不合理なアイデンティティこそ、イノベーションには、必要とされるのである。
そうすると仮に正義を自身のアイデンティティとした場合、その正義は、とても不自由で不合理なものであると認識しなければならない。
多様な価値観による対話(創造的摩擦)がイノベーションの源になる。
イノベーションは、価値の周辺から起こる。逆に言えば、イノベーションは、価値の中心では、起こらない。
会社の中心であろう、取締役会に多様な価値観を持つ独立社外取締役を迎え入れることは、取締役会が会社の中心から最前線に移動することを意味している。
最前線に移動した取締役会は、はじめて価値の周辺にある対話(創造的摩擦)、イノベーションに触れることが可能となる。
静岡県浜松市